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応援団の経験とフリーランスという選択
こんにちは。五平餅くんです!
今回はちょっと脱線して、私の学生時代のお話をします。
私は大学生のとき、応援団リーダー部という部活に所属しておりました。
応援団リーダー部とは、いわゆる「応援団」と呼ばれる学ランを着て大声で応援する人たちです。
応援団の経験は素晴らしいものでした。
社会不適合者確定!
応援団は多分どこも伝統があり、私の大学も60年以上前に設立されました。
そうなると、大体あらゆる会合があります。
体育会OB総会、応援団OB総会、他部活の激励会など。
応援団はエール(フレーフレーってやつ)を依頼されるので、大体の会合に向かわないといけません。
会のおしゃべりタイムでは、OBの先輩にお酒を注いでいって、お話しして楽しませなければなりません。
OBといえども、怖い人はそんなにいません。皆さん応援団が好きな方が多く、明るく話してくださいます。
ところが私はお話に行くことができない。コミュ障のため強制されて人と話すのを好まず、気持ちが後ろに行ってしまうのです。
勇気を振り絞ってお話にいっても全然会話が続かない。
こういった会合は本当にきつかった。。
この会合のたびに、私は自分が社会不適合者であると実感しました。
常に廃部の危機!
また、応援団リーダー部は毎年4、5人しかいませんでした。
それでも多い方で、少ない時だと1人だけしかいない時も普通にあります。
人数が少ないと辛いことはたくさんありますが、何よりも辛いのは部員が辞めるときです。
そもそも応援団の部員はほとんどが4年間のうちに辞めていきます。
応援という地味な活動は今時の大学生には性に合わず、自信を持って応援団として振る舞える人はなかなかいません。
部員(特に同期)が辞めていくと、自分に責任がのしかかってくるように感じてしまい、追い詰められてしまう感じがあります。
応援や演舞では自分により注目が集まってしまうし、先輩の指導もよりキツくなります。
私も4年間でかなり多くの部員とお別れをしてきました。
同期は1年生の時に私以外全員が辞めてしまい、先輩や後輩もほとんど辞めてしまいました。
中でも一番は、下級生が私や4年生との関係でうまくいかず、後輩部員がごっそり全員辞めるという事態です。
たった1日で部員は4年生と3年生(3年生は私一人)のみとなり、私以降の後継者が誰もいなくなる非常にまずい状況になりました。
正直心は折れそうになりましたが、これを機に応援団や自分を見つめ直せば、団として進化、個人的には成長できるチャンスだと考えました。
4年生が卒団すると、団長になった私はたった一人のリーダー部員となりました。
部員獲得するも恐怖の日々
ひとりになった後、練習も応援もひとりでした。
でもこの時の方がまだ良かったと思います。
春になり新入生を勧誘する時期になると、リーダー部へ2人入部してくれました。
以前応援団を辞めてしまった同期も一人、何かできることはないかと戻ってきてきてくれました。
私は彼らをなんとしても続けさせたい、「入った部活を間違えた」と思わせないよう必死で気を配りました。
しかし、途中で1年部員はひとり辞めてしまうし、依然廃部の危機からは逃れられないままです。
OBの先輩もこの廃部の危機にはかなり神経を尖らせており、キツく当たられたりするプレッシャーの日々です。
私はメンタルが強い方ではないので、精神的にかなりやられてしまいました。
どこか遠くに逃亡しようかと考えたほどです。
当時彼女と同棲生活していましたが、家の中でも荒れ狂う私に、彼女は「辞めてもいいよ」と言ってくれました。
(ちなみに今私は当時の彼女と結婚しております。)
でも私は結局辞めずに応援団を存続させる方を選びました。
挑戦を続ければ、みんなの気持ちが上を向く。
辞めていった部員は、大体は目標を見失ったり、楽しさを見出せなかったりという理由でした。
それならば、常に目標に向かっていける環境があれば辞めたいと思うことも少なくなるのではないか、
団を引っ張る立場の4年生が活動を楽しんでいる姿を見せれば、下級生もやりたいことができて続けたいと思ってくれるのではないか、
この時は色々考えていました。
結局最終的には、過去にやめた後輩がひとり戻ってきてくれて4人となりました。
最後の舞台を終え、無事応援団を存続することができました。
その3年後、当時一年生だった子が団長になり、今ではその子が入れた後輩が頑張ってくれています。今もなんとか存続しているようです。
フリーランスという選択
自分が社会不適合者だと分かっていたので、私は就職せずにフリーランスとして仕事をする選択をしました。
応援団、特に4年生の時の経験は、フリーランスになった今にも活きています。
後輩が全員辞めたあの時、当時3年生だったのでまだ上がいる環境では、流れに任せて私も辞めることもできました。
でも逆境を成長や学びのチャンスと捉えて留まった経験は、そのあとフリーランスとして仕事をする上でも基礎となっています。
初案件で技術が足りなさすぎでクライアント様に大変なご迷惑をおかけした時も、
仕事を請けすぎてスケジュールと格闘した時も、
仕事がこなくなって毎月の生活費分すら稼げなくなった時も、そのあとは必ず成長がありました。
これからも多分逆境があると思います。
それは自分にとって必要なことで神様がくださった贈り物だと思って、乗り越えたいなと思います。