最終更新日:
うさぎとかめ
うさぎは、はしるのが とても はやいから、
せなかに こうらを のせた、のろまな かめよりも、
ずっと りこうだといいました。かめは、ちがうと いいました。
『うさぎとかめ』
そして かけっこを しようと いったので、
うさぎは びっくりしました。
ぶん/ラ・フォンテーヌ
え/ブライアン・ワイルドスミス
やく/わたなべ しげお
らくだ出版
この一文は、誰もが知っている有名な童話『うさぎとかめ』の冒頭の文です。
最も重要な点は、「かめ」の方からかけっこを持ちかけた、ということ。
なぜ、「かめ」は、「うさぎ」にかけっこを持ちかけたのでしょうか。
まさか、「うさぎ」にかけっこで勝てるとでも思ったのでしょうか。
個人的な解釈になりますが、「うさぎ」と「かめ」で「勝つ」の意味が違っていたのだと思います。
「うさぎ」にとっての勝ちとは、単にかけっこに勝つことです。
しかし、「かめ」にとっての勝ちとは、「うさぎの方が足が早いから利口だ」という理論が間違っていることを示すことです。
「かめ」は「うさぎ」にかけっこで勝つつもりだったのではなく、「自信過剰で視野が狭いお前の方が馬鹿である」ということを行動で示そうとしたのではないでしょうか。
そしたら偶然にもかけっこで勝ってしまい、さらに強力な反証となったのはないかと思います。
私は、かめが本当にかっこいいと思います。
言葉は少なく、静かに淡々と行動する。
私はこの絵本を仕事机の上に飾っております。
表紙に写っている「かめ」の姿を見ながら作業をしていると、とても勇気づけられます。
仕事における「うさぎ」と「かめ」とは
私は、大学時代にフリーランスになろうと決めていました。
同世代の人たちは就職をして、バイトではほとんど得られない額の収入を手にしていました。
就職しない私を、見下していた人もいました。
私は、当時フリーターで月収10万円前後。
私は、同世代の人たちに会うと劣等感を感じてしまうようになり、なるべく会わないようにしました。
その期間に、「毎日10分でもやる」ことを決めて、コーディングやWEB制作の勉強を進めました。
カレンダーには「今日何をやるか」を書いて、1日の終わりにやったかどうかをチェックをしていました。
少しずつですが、毎日1mmくらい着実に進んでいきました。
あれから4年経ちます。
今でも、カレンダーに「今日何をやるか」を書いて、1日の終わりにやったかどうかをチェックをしています。
私は、フリーランスを選び、前に進み続けてきてよかったと思っています。
家族のためにしっかり働き、子供とは全力で遊ぶ生活に誇りを感じます。
奥さんには、感謝の気持ちを忘れないようにします。
お仕事をいただける会社の方々にも、感謝を忘れないようにします。
そしてこの記事を読んでくださっているあなたにも、本当にありがとうございます。