僕は、ATMの前で絶望していた。 今日は給料日。振り込まれたお金を引き出しにきたところだ。 当時の僕はコンビニバイトで働くフリーター。銀行口座の残高には、80,000円と記載されている。 そこから生活費を振り分ける。 家賃45,000円 電気代など10,000円 クレジットカードの支払い10,000...
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月収80万円から円形脱毛症になって絵本書斎を作ったパパの話

前編↓

月収8万円から80万になったパパの話
これとこれを最優先でお願いします。いつくらいにできますか?
この案件はいつできますか?なるはやでお願いします。
対応していただいたここが違っています。ミスがないように注意してください。
胸がドキドキ。心臓バクバク。
「でもやるしかない。クライアントの評価を勝ち取るためには、クライアントのためになることをやるんだ。」
「でも家族に迷惑をかけてはいけない。
仕事を終わったら家事も育児も手伝って負担を減らしてあげないと。」
「こんなに仕事を引き受けて何やってるんだ。自分が苦しんでいるせいで、家族が困っているんだ。」
「でも、仕事も家族も夫婦関係も大事にするためにはどうすればいい?」
「とにかく時間がない。仕事を進めよう。」
納期。収入。支払い。
楽しい休日の日も、毎日考えることはこればかり。
毎日暗い顔のぼくを見て、奥さんはいった。
どうしてそんなに、自分に価値がないと思っているの?もうあなたはこれまで十分頑張ったんだから、これ以上頑張らなくていいの。自分を大事にしてね。
ぼくは泣いた。
奥さんに抱きしめられながら、大声で泣いた。
夢の書斎は1ヶ月で終わった

僕はフリーランスになって5年目に入り、マイホームを建てて夢の書斎を手に入れました。
「書斎で仕事をするのが楽しみだ!」
最初の1ヶ月は、自分だけの書斎で仕事をしていることがとにかく楽しかったです。
何より自分がかっこいい。そしてかなり作業も捗る!
しかし1ヶ月後、僕はまた苦しみながら、何かに追われるように仕事をしていました。
「家族のために、クライアントのために、とにかく自分一人で頑張って、それで収入を得るんだ。」
振り返ると書斎を手に入れた最初の数ヶ月はこんな感じです。
マイホームを建てるまではローンを組むために頑張って仕事をしていたので、書斎を手に入れたら仕事がもう少し楽になると思っていました。
でも変わらなかった。やはり何かを変えるには、環境を変えることが決め手ではないようです。
(ちなみに、前編の記事を書いていたのもちょうどこれくらいですかね。この頃書いていたこととは大分考えも変わりました。)
突然の離婚予告

骨身を削って仕事して、暗い顔で毎日家庭に戻る毎日。
奥さんへのスキンシップもなく、子供とちゃんとしっかり遊んであげることもできず。
「でもいただける仕事はいただきたいし、収入的にはなかなか仕事を減らすことができない。」
ある日、奥さんに言われました。
そんなあなたなら、もうこのままでは一緒にいられないよ。
突然の離婚予告に、僕はうろたえてしまいました。
「仕事ばかりしているから、家族を蔑ろにしてしまうんだ。もっと仕事を減らして、もっと家族を大事にしないと。」
「でも、仕事も家族も自分を大事にしないと。どれかは捨てないといけないのだろうか。」

何かをするためには何かを犠牲にしなければならないと思っていた僕は、毎日こんなことを日記に綴っていました。
僕は、奥さんを満足さえてあげられない、息子とずっと遊んであげられない自分を赦せませんでした。
こうして、暗い自分のまま、もがき続ける日々は続きます。
全身にアトピー、頭には円形脱毛症

そして遂に、体や状況にも悪影響が出始めます。
まず、収入が落ちました。
苦しい時はそれがお金の問題に表れるというのは聞いたことがあったけど、実際にそれが起きたのです。
そして、体の異常になって現れ出始めます。
全身がアトピーだらけになり、頭には円形脱毛症がいくつもでき始めました。
「奥さんが健康系のお仕事をしていて食事には気をつけているはずなのに、どうしてこんな体になってしまうのだろう。」
奥さん曰く、病気の9割は心因性なので、こうしてして体に異常が出るのは、たくさん自分を苦しめていた当然の結果だと思います。
「もうこのままではダメかもしれない」
「家族も大事にできず、仕事でもうまくいかず、みんなを養えなくなって、僕はひとりぼっちになるかもしれない。」
僕は、未来を諦めかけていました。
努力するのをやめた

毎日喧嘩が続き家庭を乱してしまう自分も、仕事でうまくいかずミスばかりしたり思うように稼げない自分も、全部嫌いでした。
それでも、「変わりたい」という気持ちだけは消えませんでした。
どうしてそんなに、自分に価値がないと思っているの?
奥さんが言ってくれたその言葉で、自分と初めて向き合ってみました。
- 全てのことを自分の責任にして、すぐに自分を責めてしまうところがあること。
- 自分のことをいつもダメなやつだと思っていること。
- 常に努力をしなければみんなに受け入れてもらえないと思っていること。
どうやら僕は、これまでひたすらに頑張ってきたので、自分のことをまともに考えてこなかったようです。
「生きるのは難しい。大変だ。」
「いつも「今一番大事にすること」を意識していないといけないと、常に気を引き締めないといけない。」
前回の記事で書いたように、そんなふうに自分のことを縛って、制限していたことにも気がつきました。
もうあなたはこれまで十分頑張ったんだから、これ以上頑張らなくていいの。
奥さんはそういって、僕を抱きしめてくれました。
僕は泣いてしまいました。しかも大声で。
みっともないと思いながらも涙が止まりませんでした。
5歳の夢「ぽけもんますたあ」をもう一度
自分と向き合い始め、忘れていた自分の過去を思い出すことも多くなりました。
親が離婚してしまってお父さんに会えなくなったこと。
それがすごく寂しかったこと。
親が離婚して数年したある時、家にあったポケモンおもちゃのジオラマ絵本を見て感動したこと。
段ボールを切ってポケモンをいっぱい並べて、自分でもやってみようとしたこと。
空に飛んでいるポケモンを再現することができず、挫折したこと。
幼稚園の卒園アルバムの「大きくなったら何になりたいか」を書くところには、「ぽけもんますたあ」と書いたこと。
(当時の僕にとっては、ポケモンマスター=ポケモンのおもちゃを飾るだったようです(笑))。
こんなに素敵な書斎があるんだから、もっと楽しんでみたら?
奥さんにそう言われて、僕は決めました。
「5歳の時の自分。今、夢を叶えてあげるよ。」
「書斎に自分だけの絵本の世界を作るんだ。」
「書斎を自分だけの好きでいっぱいの空間にして、仕事で大変な時も癒される場所にしよう。」
絵本書斎、2025年1月から制作開始。
2025年4月現在、こんな感じになりました。




僕はここで今、毎日の在宅ワークを楽しんでいます。
この置き物たちを見るだけで幸せな気持ちになります。
大変なことも、忙しいことも、苦しいことも乗り越えられるくらい、本当に楽しんでいます。
苦しい状況を変える前に自分が変わること

苦しいことは、それがお金、人間関係、健康状態、心に表れます。
しかし今、アトピーはほとんど完治し、円形脱毛症はなくなり、奥さんともまたラブラブでいられるようになりました。
プライベートだけでなく、仕事でもいいことがいっぱい起こりました。
つい先日のことです。
安定を求めてお引き受けした継続的な案件がありましたが、毎日レベルで急ぎ対応をしなければならず、気づけば夜も休日もたくさん働いていました。
苦しいな、と思い案件をお見送りさせていただくと、別の会社から5倍も報酬が高い継続的な案件をいただけました。
これは一例ですが、他にもお金の面でたくさんの奇跡が起き始めました。
こういった経験から、僕は学びました。
環境や状況を変えようとするのではなく、自分がまず変わること。そうすれば、自然と環境・状況が良い方に変わっていく、ということを。
これも全部、自分のことを好きになれない気持ちと向き合ったおかげで今があります。
でも、何一つ頑張って手に入れたものはないのです。
「自分がダメだから直そう」と奮闘したわけではありません。
「いつも自分を受け入れられないのはなんでだろう」と向き合い、「よく頑張ったね」と自分を赦した上で、自分を大事にすることを選んだことが本当に良かったなと思います。
問題を色々と起こしてしまったけど、奥さんはいつもこのことを粘り強く教えてくれたことを本当に感謝しています。
最後に、自分へのメッセージです。
あなたが生きているだけで、幸せな気持ちになる人がいます。
そんな大事な自分が落ち込んでしまったり苦しんでいたら、「辛かったね」と全力で自分の味方をしてあげてください。
もう自分を責めないで。大丈夫。乗り越えられるから。
今あなたはもう完璧です。でももっと良くなります。
未来は明るいから、安心して、今やれることに集中してくださいね。
応援しています。
絵本書斎はこの記事で毎月更新していきますので、もしよければまた見てください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。